男女と並ぶ人類の二大区分

世間の人を分類する基準というのはいくつかあるけれど、世間の人をはっきりと二分し、しかも、両者の間にはその件に関して相互に理解することがほぼ不可能なばかりか、一方が他方に対して偏見があるために、互いが違う立場であると判明した途端に緊張が生じる関係がある。更に厄介なことに、実際に相手がどっちの立場に分類される人であるかは、その基準について直接尋ねてみないと分からない。他の様々な個人情報から推測することはほぼ不可能である。
その分類とは、プロレスが好きか嫌いかである。
プロレスに興味が無い人には、プロレス好きについて理解することは不可能である。理解させるためのあらゆる努力は、ほぼ徒労であろう。そしてプロレスに興味が無い人はプロレス好きの人のことを蔑視と言えるほどの偏見がある(とプロレス好きは被害妄想に近い偏見を持っている)。今目の前にいる相手がプロレス好きであるかどうかを確かめるには、プロレスの話題を振ってみるしかなく、振ってみて相手がプロレス好きなら、その後は盛り上がりまくるが、万が一(と言うか二つに一つ以上の確率で)相手がプロレスに興味がなかった場合、その後の両者の関係は間違いなく気まずくなる。

今日町山智浩さんのTBSラジオのポッドキャストを聞いての感想。