俳句入門みたいなラジオを聞いていて思いついた季語のこと。

俳句ってのは季語を入れなければいけない。そこで十六文字の季語があれば、後はそこに一文字加えるだけで俳句になる。
判りやすく、季語ではない言葉を例に挙げれば「松島やああ松島や松島」という季語があるとする。後は後ろに「や」をつければ俳句になる。しかし、「や」以外はつかないものか。
「松島やああ松島や松島か」とか「あ、松島やああ松島や松島」とか(これは破格だけど)そこでどんな一文字を選んで、頭につけるかお尻につけるかで、随分とセンスが問われそうだ。
たぶん16文字の季語は、考えうる最長の季語なのだが、上の例のように頭かお尻どちらかに限定されず、かつ季語らしい言葉はない物だろうか。
結論から言うと、ネットでざっと検索した限りではそれらしい物は見つからなかった。ネタだと思うけれど、「ニセガラパゴスオオウミガメモドキ」と「色づいた 紅葉が狩られ 裸木」というのがあった。前者は季節が明確ではない。そもそも架空の動物っぽい。後者は残り一文字をお尻に付けざるを得ない。
今度歳時記を立ち読みしてみようか。


ところで、最長の季語は16文字ではなかった。「童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日」「ドウテイセイマリアムゲンザイノオンヤドリノイワイビ」なんと25文字。12月8日の季語だそうだ。こいつが邪魔して、「季語 最長」で検索しても、16文字の季語がヒットしない。だいたい、最初から自由律を前提にした季語って何だよ。
そんなんでいいなら、「真珠湾攻撃記念日」とか「ジョンレノンが暗殺された日」とかだって12月8日の季語候補だ。ちょっと時事ネタだけど「高速増殖炉もんじゅでナトリウム漏洩事故」なんてのもありかもしれない。
何の話だ。