脊髄反射レス

アンテナにあげているおおた 葉一郎 の しょーと・しょーと・えっせいの記事を読んで、脊髄反射的にレスをしようと思ったのだけれど、結構長くなりそうなので、こちらに書いてトラックバックする。
話題は北方領土返還問題。おおた氏は、返還について、「4.0島マイナスχ案」を挙げている。
で、適当に突っ込み

2.島内のロシア人住民には日本国籍を与えるが、二重国籍を認める。

どういう訳か、日本人は「二重国籍」に対してアレルギーに近い反発がある。しかも、自分たちが二重国籍を持つことについてはそれほどでもなく、アメリカ国内で出産すればアメリカ国籍を取れるとか言ってハワイの病院で出産したりする(なんて話があるのだそうだ)。ところが、在留外国人に地方参政権を与えようなどというと、ブーイングが出る。外国人参政権の話は二重国籍とは違うと言えばそれまでだけれども、北方領土が返還されたならば、当然その地域は北海道の一部になったりするわけだ。日本国籍と共にロシア国籍も持っている人が地方参政権どころか国の参政権まで持つことになる。これはずいぶんと反対されるように思うのだけれども。
そもそも、ロシア系の白人が「ワタシハニホンコクセキヲモッタニホンジンデース」とか言って受け入れられるのだろうか。日本人であるということが改めて問われるのだろう。

3.同じく、ロシア人住民の所有する財産は完全に保証する。

確か、よほど特殊な事情がなければ、国家は個人の財産を補償しないものだと思っていたのだけれども…。これはすぐ逆差別と指摘されるだろう。そもそも、どこまでをその住民の所有する財産と認定するのか、どこまで「完全に保証」するのか。ギャンブルにでもはまって土地も家もとられてしまったロシア人が「保証しろ!」と言い出すのは必然。

7.ロシア軍基地については、平和条約締結後、現状の規模の範囲で日本が貸与する。ただし、米軍に対するような費用負担は行わない。

東西冷戦は終わったとはいえ、ロシアとアメリカは潜在的な対立国であることは変わりない。対立する二国の軍事基地が北と南とはいえ、同じ国の中に存在するなんてことがあり得るのだろうか?外国の例を知らないから何とも言えないけれど、難しい気がする。