1月1日のこと

前から、確かそうだったヨなと思いながら、確かめてなかったことを確かめてみた。
それは、「1月1日はなぜ、その日が1月1日なのか?」という疑問。太陰暦では、新月の日が1日となる。また春分の日を年の初めにする暦もある。歴史上の何か特別な出来事ががあ￿￿った日を新年とする暦もある(筈)。
では、今私達が1月1日としている日が何で1月の1日なのか、簡単に答えを言ってしまえば、キリスト教会が、その日を1月1日としたから。もう少し細かく言えば、キリスト教会が、春分の日を3月21日と決めたから、その80日前が1月1日となったのです。

以下、もう少し細かい話
古来、春分は3月25日だったそうです。ところが、当時のユリウス暦は、一年で11分程度の誤差が生じるものでしたので、しばらくするとカレンダーの日にちが実際の季節よりも早くなってしまいます。3世紀頃には、春分の日は3月21日頃になっていたそうです。
ところで、キリスト教にとって、春分の日というのは極めて重要な日です。と言うのは、キリスト教の最大の祭日であるイースター(復活節)が、春分の日を基準として決められるからです。イースターの日付については稿を改めますが、今日西方教会で用いられる決定法は「春分の次の満月の次の日曜日」です。この決め方を決定したのが、紀元325年の第一ニカイア公会議と呼ばれるキリスト教会の会議です。その時に、春分の日を3月21日にするということも決定しました。(上記の通り、現状の追認的な決定だったようです。)
そこで、その80日前が1月1日になったということです。

参考
こよみのページ - グレゴリウス暦への改暦
こよみのページ - 過去・将来の春分・秋分の日
ユリウス暦 - Wikipedia
年 - Wikipedia
3月21日 - Wikipedia
復活祭 - Wikipedia