2年ぶりの定点観測

ちょっと伝があって、立川防災館というところに行った。

はっきり言ってとてもイヤな気持ちになった。これは吐き出しておかなきゃいけないと思ったので今日書く。

幾つかの体験をしたのだけれど、壊れた家の中から人を助ける訓練とか、倒れた家具の下の人を助ける訓練とか、不快だった。
どこの家に家具を持ち上げるテコにできる一辺15センチの角材と大人が全体重をかけても曲がらない長さ1m以上の鉄パイプとかがあるんだろうか。
家が潰れた時に、長さ15cmのノコギリ一本で屋根を切って人を引っ張り出すなんてことができるだろうか。
身構えているところに「はい震度7です!」って言われて、テーブルの下に頭を突っ込む体験に何の意味があるんだろうか。

最終的に映画館みたいな部屋で、神戸の震災で生き残った人の証言フィルムみたいのを見せられそうになったので、気持ち悪くなるのが目に見えてわかったので、早々に出てしまった。
中身を見てないからわからないのだけれど、生き残った人がどうやって生き残ったかを聞いても、生き残れなかった人をなぜ助けられなかったかを聞いても、同じ経験をする機会なんて訪れない。

要は、大多数の人が、簡単な怪我は治せる。三日くらい野宿ができる。大工仕事が一通りできる。ようになればいいんだよ。