2カ月くらい開いてしまった。

何だか、ネットに意欲が湧かなくて、普段だったらアンテナを巡回したりここに書き込んだりそこそこアクティブに時間潰ししているのだけれど、子のところ2チャンネルのまとめサイトを眺めたり、動画サイトの音楽を垂れ流したりして過ごしてました(ネットを見てることに変わりないんだけど、ボーゼンと読んだり、ボーゼンと聞いたりしてた)
で、その動画を見てての話です。
当初80年代90年代のバンドの歌を聴いてたんだけど、段々遡って70年代のフォークソングなんかを聞いてました。悲惨な戦いとか自衛隊に入ろうとかアメリカちゃんとか。そんな歌の時、元歌の人でなければ、大抵、坂崎幸之助氏となぎら健壱氏が歌っている。で、思ったのですよ。彼ら二人が居なかったら、これらの曲のほとんどは今聞けなくなっていたんじゃないだろうか(悲惨な戦いは最初っからなぎら健壱の曲だけどネ)。

てな話で更に思いだした事がある。
数年前までNHKのラジオに音楽アラカルトとかミュージックボックスとか言う番組があった。その中で週に一回民謡の時間があった。そこで喋っていたのが竹内勉というおじいさん(確認したら、昭和12年生まれだそうで)。いかにも頑固者っぽい喋りかたで、「最近の芸はダメだ」みたいなことばっかり言ってる人だったんだけど、彼は昭和二十五年から(当時13才?!)民謡の採集を始めたそうで、日本コロンビアから民謡のレコードを出したりしている。録音機材を抱えて日本中の名人と呼ばれる人たちの歌を録音しまくったらしい。もちろん音を録らしてもらうように口説き落とす為には相手に信頼してもらわなければならないわけで、最初のうちは全く相手にしてもらえなかったのを通い続けて説得したって話を時々していた。その録音直後にその名人が亡くなったり、逆に間に合わずに結局録音できなかったりと様々だったらしい。彼いわく、そんな市井の名人達は東京オリンピックを機にみな消えてしまったそうだ。そんな名人芸な録音をよく流していたけれども、それは確かに迫力あるものだった。

楽譜になる歌。楽譜として表現できる歌もあるけれど、楽譜にならない歌。歌われなければ伝えられない歌と言うのも沢山ある。最近は流石に映像も含めて様々な形で記録されているけれども、それにしても語り継ぐってのは大切だよねって話。