それは割とよくある話

一生懸命人を集めて、彼らが喜ぶように、楽しめるように一生懸命工夫して、コーラスをすることを思い付いて、能力のある人を連れてきて指導をお願いして、あっちこっちに勉強に行ったり、何年もかけて立ち上げてきたのに、ここ二か月くらいの間に、人間関係が拗れて、その「場」の責任者にコテンパンに怒られて、指導していた先生とも険悪になり、集まってた人たちも居なくなってしまったのよ。って話を聞いた。
世間では良くある話だ。特に組織をきちんと作って活動するのではない場合、ボランティアだのサークルだのがよく経験する経過だ。
確かによくある話だけれども、彼女が実際ここのところ一生懸命頑張ってるのを知っていたし、私自身もそこに立ち寄ると、集まっている人たちや指導者になっていた先生と喋るようになってきていたので、自分としても残念でならない。それよりも何よりも、これまで一生懸命一生懸命頑張っていた彼女がそこに取り残されて、楽譜も読めないほど落ち込んでいるのが痛ましい。
あの素晴らしい日々を元に戻すことは不可能だろう。もし、もう一度立ち上げるのであれば、全くゼロから、全く別なものとして立ち上げざるを得ないだろう。でも「場」は残っている。残った場で、残った出来ることをやるしかないんじゃないですか。それでもまだ顔を見せてくれる人に笑顔を絶やさないこと、来なくなってしまった人のために、まだいる人たちのために祈ること。それくらいしか出来ないんじゃないですか。とか言ったけど、分かってくれたかなぁ。彼女自身、待つのが苦手そうだからなぁ。
でも、そうやって祈る事こそ、今出来る最善の事なんだけどな。
わたしに出来るのも彼女のために祈る事だけ。