昔話

ウチの子どもが一人、私立の幼稚園に通っているのだけれど、そこの関係で、時々私立幼稚園の組合(?)の機関紙を持って帰ってくる。この前持って帰ってきたやつが落っこちていたので、チラチラ読んでいたら、絵本の読み聞かせのことが書かれていた。


この「絵本の読み聞かせ」ってやつは、そのくらいの年齢の子どもが居ない親には全くピンと来ないだろうけれど、0才から五才くらいの子どもがいる母親にはものすごく流行している。専門のサークルもいくつもあるし、そこから派遣されてくる人が、色んなところで読み聞かせの会をする。それぞれの親も自分の子どもに対して「読み聞かせ」を(程度の差はあれ)やろうとしている。確かに、複数の子どもたちを前にして、絵本を読むのは、「語り」の技術が必要だと思うし、そこそこ練習している人は、流石だと思うけれど、その一方で、自分の子どもに「読み聞かせ」とかいうと、何で自分の子どもに絵本を読むのに練習したり勉強したりしなければいけないの?と思うんだけどね。


閑話休題
で、東京の何とか言う子ども向けの図書館の人がインタビューに応えていて、子どもには良い本を選ばなければいけないみたいなことをいっているわけですよ。そのあげく、「子どもが安心して冒険できるような、途中ドキドキしても最後には主人公がハッピーエンドになるような絵本を選んで下さい」とか何とか言っているわけですよ。


何を言うか!!


だったら、竹取物語も、浦島太郎も、鶴の恩返しも、人魚姫も、イカロスも子どもには聞かせていけない話か!
実際、最近の子どもの絵本では、三びきのやぎのガラガラドンでトロルが泣いて謝ったり、桃太郎で鬼に「宝物を返せば許してあげる」と言ったり、酷いことになってる。私は言いたい


読んだら子どもが泣き出して、トラウマを残すような絵本が良い絵本だ!