ファンの人ゴメンね

80年代末から90年代のバンドブーム真只中に青春を過ごした者としては、あの頃の音楽は、特にファンだったというのでなくても少なからず思い入れがある。最近、バンドブームのリバイバルで、バンドが再結成したり、カバー曲が出たりしてる。カバーの氾濫は今に始まったことではないのだけれど、思い入れがあって、その背景にある様々な逸話や思い入れを知っている曲を(大抵)能天気に歌われるとあまりいい気持ちがしない。
それ以上にいい気持ちがしないのは、ヒップホップの人が古い曲をサンプリングして、そのメロディーの合間にこれまた能天気なラップだかなんだかを喋る奴。ラップは嫌いじゃないよ。でも最近の下手な歌謡曲のような適当なメロディーに、抑揚もなく韻も踏まない歌詞で「永遠に」とか「終らない」とか歌うのはいらない。
二十年程度しか生きていないのに、簡単に百年終らない愛とか言うな。