久々に書こうか

大連立の話を見ていると、「会議で決める」ってことが判ってないんじゃないかな。と思う。党首会談で密室でどうのこうのと言うことではない。(それも含まれるかもしれないけれど)日本の国は一応会議でものを決めることになっている(筈だと思う)。しかしこれは、非常に手間がかかることである。300人もの人の意見を集約して、少なくとも過半数の支持を得なければならないのだ。十人十色、三百人三百色である。そこで、会派を作って、党首を決めて、党首が決めたことを(意見の相違があっても)指示することとしている。そうすると、一度自民党内部で決めたことは国会の議場では動かすことが出来ないことになる。そうなると、党が国会内で過半数を持っているかどうかが最大の関心事であり、相手の主張は丸のみするか、丸のみさせるか、そうでなければ完全拒否ということになる。
でも、会議とはそうじゃない。もちろん過半数を取れば決まるけれど、それは最後の手段。その前に、少数者の意見に耳を傾け、それがたとえ小さな声であっても、聞くべきものは聞き、受け入れるべきものは受け入れ、自分の意見を変えていく。151人の意見ではなく、300人の総意を形成するのが、会議だ。
自民党内で決めたことを国会に出したら、民主党共産党やその意見を受け入れて、変える。それは必ず変えるものだと思っていなくてはならない。
連立したら丸のみ、連立しなければ何も決まらない。なんてのは、ガキの喧嘩だ。