ちょっとまじめな話も

日本のキリスト教会はそのほとんどがヤスクニ参拝に反対の姿勢をとっている。
その理由としてよく挙げられるのは
1.近隣諸国に不快感を与えることはすべきでない
2.A級戦犯が祭られている神社に参拝することは先の戦争を正当化することになる
3.公的立場にある人が、特定の宗教法人を参拝することは、政教分離の原則に反する
くらいかな?

1.は問題外。日本の政策が近隣諸国の利益に反することは幾らでもある。例えば、先日までの米国からの牛肉輸入規制。米国はずいぶん不快感をあらわにしていた

2.現在中国韓国はこの点を批判の論拠にしている。しかし、分祀したとしても、そのことでヤスクニ参拝批判が止まるとは思えない。
万が一、中国韓国からの批判が止まったとして、国内のキリスト教徒はそれでヨシとするのだろうか?
A級戦犯を批判すれば、先の戦争を批判していることになるとするのは、むしろ、戦争責任を特定の限られた者だけに限定することではないか。

3.麻生さんの提案しているヤスクニの特定法人化が(万が一)実現した時には、どうするつもりだろうか。
それ以上に、万万が一、キリスト教徒の首相が誕生した時、彼は日曜日の礼拝に出席できなくなっても良いのだろうか?

そんなわけで、日本のキリスト教会で、反ヤスクニ運動をリードしている人たちは、A級戦犯分祀靖国神社の非宗教法人化をにらんで、キチンとした反対の論拠を示すべき。当然それは、キリスト教徒の首相が毎週の礼拝に出席することを許容する基準でなくてはならない。