小泉劇場Ⅱ

前にもちょっと書いたけれど、これまで自民党は非常に守備範囲の広い党だった。農村はもちろん、都会でも弱い弱いと言いながらある程度支持されている。改憲派も居れば護憲派も居る。親米も親中も親露も親北朝鮮まで居た。医師会も郵便局も農協もみんな自民党支持だった。野党の支持基盤といえば、せいぜい労組だったわけだ。でも、小泉さんは自民党をぶっ壊した。都市型小政府志向親米改憲政党に脱皮するため、ずいぶん多くのものを削ぎ落とした。たぶんまだまだ削ぎ落とされる連中がいるだろう。彼らは十把一絡げに「抵抗勢力」とレッテルを貼られてしまった為に、落ちていってしまった。しかし、彼らが単純に「抵抗勢力」なのだろうか?地方指向型福祉国家指向嫌米護憲政党としての自民党が、バラバラと切り落とされていく。彼らには小泉のような強力な求心力が存在しないからバラバラと切り落とされていくのであるが、もしそこに大きな求心力が存在するならば、本当の意味で二大政党が産れるのではないかしら。
まあ、岡田ではありえないし、菅、小沢、鳩山、加藤、亀井、いずれも役不足だろうなぁ。
何だかんだ言って小泉だって首相になるまでに二回(?)の総裁選で顔を売ってきたわけで、パッと出が国のトップに立てる筈もない。野田?まさかなぁ。