小泉劇場Ⅲ

さっきはあんなことを書いたけど、特に最近、二大政党制というのは、極めて似通った政党が多少左右に振れる政策を持っているからこそ可能なのだろうと思う。米国で言えば、民主党でも共和党でも、結局米国は米国でしかない。
(ただし、もしあの時、ブッシュでなくゴアだったら、今の世界はずいぶん違ってたのではないかなとも思ったりするけれど。。。)
だから、日本で言えば、自民党社会党とか、自民党共産党なんて言う二大政党制はありえない。政権が交替した時に政策が振れ過ぎるからだ。だから、自民党政権交代が可能な対抗政党を作ろうと思ったら、そんなに大きく右端と左端なんて言う対抗軸を作ったら、結局反対野党でしかなくなってしまうのではないだろうか。今回の選挙結果を見ると、もしかしたら、郵政民営化の賛成反対なんてのも、対抗軸として触れ幅が大きすぎたのかも。少なくとも、「規制緩和」「既得権解消」なんてのは、全体の方向として支持されるべき方向なんだろうなぁ。規制緩和ではなくて、「弱者保護」とか何とか言い換えれば、それはそれで支持されるのかもしれないけれど。
結局は、現政権の失策に対する不満が、新しい政権への期待感を生んで、政権を交替させるわけで、そう言われてみると、小泉政権て、失策らしい失策をしていないって事なのかな。(敵失が多すぎるって噂も…)