ちょっと思ったこと

六カ国協議が始まって、関連のニュースが流れている。それらを聞いていてちょっと思ったことを書く。微妙な話題だし、あまり考えないで書いているので、「心情を思いやらないのか!」とか怒られそうだ。
安部さんや平沢さんのやり方に賛成の方は、以下を読まないでいただけるとありがたい。
読んで感情的な文句を言われても、応えようが無い。間違いは指摘して下さい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000029-san-int
>日本政府は、基調演説でも、引き続き日本人拉致事件の解決を求めたが、
>米国を除き各国は拉致事件を議論の対象にすることには冷ややかだ。

日本は、一貫して、この六カ国協議で拉致問題も取り上げて、何とか取っ掛かりを作りたいと言う姿勢だけれど、北朝鮮の事前の手回しが優れていたらしくて、露、中、韓が、「その問題は日朝二国間で扱ってくれ」とか言っているらしい。思うに、米国は、日本への配慮から口に出さないが、同じ気持ちなのではないだろうか。
日本以外の五カ国にしてみれば、この会議は北朝鮮の核開発問題について解決する会議であり、しかもこの問題は、一刻を争うような緊急の問題となっている。そこに、日本が、ただでさえ北朝鮮の反発を生みそうな拉致問題を持ち出されると、まとまるものさえまとまらなくなってしまう恐れがあるわけだ。日本としては、この問題を持ち出さざるを得ないのだけれど、他の国にしてみれば、会議を混乱させないでくれと言うことだろう。
ちょっと話が違うけれど、時々会議をしている時に、議題とは直接関係ない自説を延々と述べ始めるおっさんが居ることがある。大抵、「しょーがねーなー」とみんなお茶を飲んだり煙草を吸ったり始めるのだけれど、あまりにもその話が続いて、しかも議題と関係ないと、丁寧にお引き取りを願うことになる。日本がこの「自説を延々と述べ始めるおっさん」にならないことを願いたい。
そこで、話は飛ぶが、家族会だ。彼らの気持ちは居たいほど判る(つもりだ)。自分の家族が、何の落ち度もないにも関わらず連れ去られたりしたら、私だって半狂乱になって、何が何でも取り戻そうとするだろう。彼らが、数少ないチャンスを何とか生かそうと、常に拉致問題を取り上げるように願うのは当然のことだと思うし、相手が相手なので、暖簾に腕押し、糠に釘、段々とこちらが苛々してきて、言葉がエスカレートしていくのも、まあ仕方がないことだろうと思う。
今回も彼らは会議前に会見を開いている
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050725-00000071-kyodo-soci
横田滋代表(72)は「拉致問題についても政府はきちんと主張してくれると思って
>いる。進展がなければ(経済)制裁を発動した上で国連安全保障理事会にかけるべき
>だ」と述べた。
しかし、上記のような状況では、今回も進展はないだろう。すると、家族会は更に激しい言葉で主張しなければならなくなる。その内に進退窮まるのではないだろうか。誰か、今のうちに彼らを止められないだろうか。つまり、「今回の会議では拉致問題については取り上げません。もちろんそれについて交渉するために努力を続けていますので、今しばらくお待ち下さい」と外務省が言ったほうが良いのではないかと思う訳だ。
どーせお役所なので、「ここは同じ北朝鮮対応課でも核問題解決係です。拉致問題係はあちらの拉致問題要望受付窓口に行って下さい」とかたらい回ししたらどーだろうか。(これはちょっと失言)