666

こんな記事を見た(X51.ORG : "666"は獣の数字に非ず - 新約聖書に新たな研究結果)。
こんなこと、ずっと昔から、知られてるんですけど。
もし、「新改訳聖書」の引照付きがあったら、黙示録の13章18節の当該箇所の欄外引照をご覧あれ。
 ※異本「六百十六」
とある。
新改訳は保守的だ、福音派だと評判悪いけど、岩波書店新約聖書にも同様の脚注がある。
新共同訳の引照はあんまりこういう異本のことを書いてくれていない。
要は、ちょっと勉強してる人は皆知っていることを、新発見であるかのように言ってるだけ。


※追記(コメント欄参照)

聖書の本文が元々666だったのか、616だったのかというのは、単純に言えば、より古い写本が数多くあるかどうかのいわば多数決ですので、新しい写本が発見された(解読された)事以外で、既に知られていた写本について「新しい研究で…明らかになった」と言うことは考えにくいです。
(この辺は専門家に怒られそうな乱暴な話ですが)

コメントの中に、この記事の写本の写真だと言う画像のリンクがありました。
http://www.edwardtbabinski.us/skepticism/616.JPG
これが本当にこの記事の写本なのかどうか判りませんが、616にしているのはこれを含め、わずかな写本だけのようです。
この写真は、小文字写本に見えます。だとすれば、新発見だとしても、
記事で言うように
>>今回の研究によって616が正確な数字であることを確信したと話している。
と言うほど決定的な新証拠にはなりにくいかなと思います。

写本の重要性は、大文字写本(シナイ写本とか)・パピルス>>小文字写本>>古代語訳
です。