人間関係

先日来、知人同士が、わたしと関係ないところで喧嘩してゴタゴタしている。両方から愚痴を聞くことになったのだが、もちろんお互いの話は随分と食い違っている。面白いといったら失礼だけれども、少なくとも第三者としては野次馬的に興味を引かれるのは、お互いに相手がある時期から急に自分に対する態度を変えたと言っていることだ。以前は自分に非常に協力的で、評価してくれていたのに、ある時から手のひらをかえしたように自分を邪魔者扱いして排除しようとした。と言う。ほとんど同じ言葉を両方から聞くものだから正直可笑しかった。
以前にもそんなことがあった。仲違いしている二人と別々に話していたら、二人とも「二年前から彼はうそつきになった」と時期まで一致しているので可笑しかったことがある。
わたしからすれば、そもそもそれ以前の一緒に仲良くやっている時から、お互いにそれほど一致していたわけではなかった筈だと思うのだ。一応お互いの間に協力関係がある時には、相手と自分の違いには目をつぶったり、それ以前に気が付かなかったりする。ところが一度話がこじれ始めると、それまで目をつぶれていたことが我慢できなかったり、気付きもしなかったことが気に障ったりするわけだ。
ところが世間には時々、意見が合っている時には全面的に同意されている筈だと思い込んでいる人がいて、その人たちはちょっと意見が違うことに気が付くと、それこそ親の代からの敵ででもあったかのように嫌いだす。
人間そんなに判りあえるものじゃないんだから、みんな今この瞬間に目先の方向性が似ていると言うことだけで協力しているんだけどね。