またNHK

と言っても、昨日のネタエントリーを書いて、今朝になったら思い出した事。
以前、NHKラジオで、老後をシングルで生活する話をしていた。
誰だか聞かなかったけど、たぶん物書きのオバサンが、一生懸命シングルで生活することを持ち上げていて、「自分は、一人っきりで死んでいきたい。それが生き物として自然なこと」と言ったようなことをおっしゃっていた。病院でとか、看取られてとかは嫌で、孤独死こそが最高なのだそうだ。

時々、そういうことをおっしゃるオジサマオバサマが居られる。しかし、少なくとも、現代の日本社会の制度は、医者に看取られて死ぬこと、つまり、病院で死ぬか、少なくとも在宅で医者が居合わせているところで死ぬことが前提となっている。孤独死の何が困るかって、後で見つけた人の手続きが極めて面倒くさくなることだ。死亡診断書を作るにも警察のお世話にならなくてはならない(事件性が無ければ、一応確認程度で済むけどね)。万々が一、夏場で一週間も気付かれなければ、酷いことになって、精神的にも物理的にも経済的にも思いっきり痛手を被る。詳しくは特殊清掃「戦う男たち」(グロ注意)を参照されたし。
だいたい、人一人普通に死ぬのに、残された人たちが特別走り回ったり、苦労したりせず、質素に普通に滞り無くするには、100万円くらいかかるのではないだろうか。
キリスト教で葬儀をすればもうちょっと安いけどね。