赤ちゃんポスト

赤ちゃんポストの設置が許可されたそうで、今月末から運用されるとのこと。
ソースは忘れたけれど、この設置を批判する意見の中で、子どもは親の下に育てられるべきである。と言う意見があった。そりゃもちろんそうだろう。子どもには自分の親に育ててもらう権利があると思う。けれども、世の中そう全てが上手くいくとは限らない。親に育てられたくてもそうならなかった子どもがいる。子どもを育てたくても育てることが出来ない親もいる。彼らは幸せにならないのか。そうではない筈だ。場合によっては、親子が一緒に居たくても、一緒に居ない方が幸せになれると判断される場合もある。辛いことではあるけれど。けれども、幸せと言うのは一つではない。「子どもは親と一緒に育つのが幸せ」と一律に言う事は出来ない。

<赤ちゃんポスト>熊本市長「最終の手段」安倍首相は不快感
安倍さんは不快なのだそうだけれど、彼の話を聞いていると「これはこうあるべき」が多いように感じる。
行き止まりまで行ってしまった親子に最後の最後で逃げ道を与えるのと逃げられなくしてしまうのとどちらが良いのか。

ところで、世の中には、「里親」と言うものがある。里親で検索すると犬だの猫だのの話ばかり出て来るけれど、人間の話だ。子どもを育てられなくて殺してしまうのであれば、里親に育ててもらえばよいではないか。

子どもは親「だけ」で育てるものではなくて、社会で育てるものだと思うのだけど。

シドさんの里親のホームページ(人間の)
特定非営利活動法人 東京養育家庭の会
http://www.pref.gunma.jp/cts/contents?CONTENTS_ID=29590


以下ニュースソース全文
赤ちゃんポスト熊本市長「最終の手段」安倍首相は不快感

4月6日2時15分配信 毎日新聞

 「救われる命を尊重したのは間違いないが、難しい判断だった」。設置の是非をめぐり論議を呼んだ「赤ちゃんポストこうのとりのゆりかご)」を許可した熊本市幸山政史市長は5日、記者会見で厳しい表情を見せ「使われないことがベスト」と繰り返した。慈恵病院の蓮田太二理事長も「相談窓口のことを知ってほしい」と、捨て子を防ぎたいという思いを強調した。
 市の会見は午後3時、市役所で始まり、幸山市長は「赤ちゃんポストはあくまでも最終の手段」と述べた。迷いはあったが、「仮に使われる事態があっても『救われる命があった』ととらえたい」と決断したという。
 一方、病院で会見した蓮田理事長は「赤ちゃんとお母さんの幸せにつながるようやっていきたい」と意気込みを示し、行政や社会の連携も求めた。だが、実際に「ポスト」が使われないことを望んでいるのは市長と同じ。捨て子が増えるのではという懸念には「赤ちゃんを黙って手放すのは難しいと思う」とも語った。【谷本仁美】
 ◇
 安倍晋三首相は5日、熊本市が「赤ちゃんポスト」設置の許可を表明したことについて「(親が)匿名で赤ちゃんを置き去りにしていくことは、私は許されないのではないかと思う」と不快感を示した。「政府としては一般的にそうしたことを認めるということはない」とも語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。【渡辺創】

最終更新:4月6日2時15分
毎日新聞