最近の行政・司法について、勝手な感想

高田延彦向井亜紀夫婦の出した出生届に関する裁判の判決について

現在の法律が、「母子関係は分娩の事実により発生する」としているのであれば、出生届をとりあえず受け取らなかった行政の判断は仕方がない。しかし、これだけDNAによる親子関係の確認が一般的になっているのだから、そろそろ遺伝的に親子であることをもって、親子であると認めても良いのではないかと思う。判決は確か幾つかの条件を付けていて、妥当なものであると思った。
街角のオバチャンが、「やっぱり自分でお腹を痛めて生まないと本当に愛せない」って言ってて、ウチの奥さんが、「だったら、父親は子供を愛せないって事だよね」って言ったのが可笑しかった。

どこかの新聞で、実際には代理母によって生まれた子どもの出生届は何件も受理されている。受理されなかったのは、母親が高齢で怪しまれた件と今回の件の二件だけである。と言う記事があった。そりゃそうだ。黙って出生届出したら判らないもんな。
って事は、高田向井夫妻は有名であるが故に標的にされたってこと?ひどい話。

臓器売買疑惑について

生体腎移植が親族間でしか認められていないのは、売買が起こることを防止するためだそうだけれど、上の代理母禁止でも同じように、トラブルが起こることを防ぐことが禁止の大きな理由になっていた。そのあたりは、ルールを整えることで対応できないのかしら?

これも代理母の話と共通するが、日本国内でいくら禁止しても、海外でできるのだから、もし海外でした場合にどうするのか対応策を考えないとね。

で本題。医師が、臓器提供者と患者の関係を公的書類などで確認しなかったことが責められているが、この件の場合、女社長さんは内縁の妻でしょ?公的書類では確認できないのだけれど、そんな場合はどうするつもりなのかしらね?

一票の格差に関する最高裁判決

前回脅しておきながら、今回も合憲判決。その理由が「裁判の対象となった参議院選の後、定数是正が行われたからだ」と言うこと。ということは、法律に違反しているのではないかという怪しいことをして告訴されても、その後で、反省して行ないを改めていれば、その前の件についても刑に問われないということか?
その後はともかく、あくまでもその時が違憲状態であったかが問われるんじゃないの?

北海道の何とか市の市長が、自殺した小学生の遺族に謝罪した件

痛ましい事件であることは言うまでもない。
しかし、市の教育委員会が自殺の原因について、遺書の内容を公表しなかったことは責められるようなことかい?結果的にこんな形で遺書の内容が生にマスコミに流れて、教育長もイジメがあったことをすんなり認めて、亡くなった彼女の同級生達は肩身が狭いわなぁ。こいつらがみんなで友だちをイジメ倒して自殺に追いやったんだと、市長も教育長もお墨付を与えたわけだからね。
亡くなった子の心を汲み取れなかったことも問題だけど、生きている、これからも生き続けなければならない子どもたちの心を汲み取れていないんじゃないの?