福田は出馬しろよぉ

先日、福田康夫官房長官自民党総裁選不出馬宣言が報道された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000014-yom-pol

福田氏、総裁選に立候補せず…「安倍政権」有力に

 自民党福田康夫・元官房長官(70)は21日、9月の党総裁選への立候補を見送る考えを表明した。

 同じ森派安倍晋三官房長官(51)との間で考えに違いのある靖国神社問題が総裁選の争点となることや、森派の分裂を避けることなどが理由だ。
(以下略)
(読売新聞) - 7月21日23時15分更新

まあ、靖国問題が理由であるというのは、周りの推測でしかないけれど。

一方翌日、安倍晋太郎官房長官も、自身の靖国参拝について明言を避ける旨発言している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060724-00000022-maip-pol

靖国神社参拝 安倍官房長官が明言避ける考え示す

 安倍晋三官房長官は24日午前の記者会見で「終戦記念日靖国神社を参拝するのか」との質問に対し「するかしないか、したかしないか、あるいはいつ行くか行かないか、申し上げるつもりはない」と述べ、自身の参拝については明言を避ける考えを示した。
 安倍氏はこれまでにも、首相就任の際の参拝について「政治的、外交的な問題にしないためにも『行きますよ』と宣言するつもりはない」と述べている。【犬飼直幸】
毎日新聞) - 7月24日17時22分更新


もちろん、自民党総裁選は、あくまで自民党総裁選で、国民投票でもなければ、大統領選挙でもない。単に一政党のトップを決める政党内の手続でしかない。しかし、事実上それが日本の首相を決める選挙である。にも関わらず、今最もトピカルな問題の一つである靖国公式参拝について「総裁選の争点となること…を避ける」とか、「政治的…問題にしないため」というのはどういうことだろうか。「このことについては立場の表明もせず、言及もせず、議論もせず、すべて白紙委任してくれ」というのか。
靖国公式参拝は、単に政教分離の問題ではなく、中国との関係をどう方向づけるか、具体的には、小泉首相の親米路線を継承するか、親中路線とまで行かなくとも、多少米国と距離を置くかというまさに日本の外交上の重大な路線の選択に関わる問題ではないのだろうか?それについて議論せず、外交問題の何を議論せよというのだろうか?
元々小泉首相は、総裁選において、親米路線、小さい政府、反経世会を明言することで、支持を集め、実際にそれを実行することで首相の座を維持し続けた。彼が、「何をするかは内緒だが、俺に任せろ」と言ったら総裁選で勝利しただろうか?安倍官房長官小泉首相の後継者の最有力候補と目されているのは、この小泉首相の「有言実行」「初志貫徹」を継承すると見做されているからではないのだろうか?
福田氏は総裁選挙に立候補すべきである。そして、安倍との対立軸を明確にし、自民党員に今後の日本の方向性を選択させるべきである。どうせ負けるからというのは、理由にならない。小泉首相も「郵政民営化」を掲げて、二度の総裁選挙に破れているではないか。
国民に選択の権利を与えなくて何の間接民主主義だ

と思う訳ですよ
えっ?谷垣?誰それ?