『「ダ・ヴィンチ・コード」とかけて「小泉改革」と解く』のだそうだけど

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20060526/102971/
と言う文章を読んだ。
ダ・ヴィンチ・コードがお勧めかどうかとか、小泉さんの政治手法に対する評価とかは、別に色々な意見の人がいるからどうでもイイや。
でもキリスト教について事実誤認と思えるところや、誤解を生みそうなところについては一言いわないといけないかな?っと。
色々と不正確な文章や恣意的な文章が見受けられるけど、特に一点

「イエスの生涯を記した4福音書の中で、最も古いと見られるマルコによる福音書は、元々はイエスの復活の現場を描いていない」

と言って、マルコ福音書16章9節以下の〔〕に入った箇所について指摘するのだけれど、16章の1節から8節も復活について記した個所に違いはない。確かに、イエス自身は出てこないけれど、ある筈の場所に遺体が無く、墓の中にいた「白い長い衣を着た若者」が「あの方は復活なさって、ここにはおられない」と言っているのだから、復活の記事に違いはない。それに続く失われた部分に復活のイエスの記事があったかどうかは、まだまだ議論されている最中のそれこそ「薮の中」であって、復活の記事がないことを前提に話を進めるのは不正確。

 この〔〕は、カトリックプロテスタントが共に公認している「新共同訳聖書」(日本聖書協会)の新約聖書97〜98ページに明記してあるので、ご興味ある方はご自分でページをめくってみることをお勧めしたい。少し大きな書店なら、必ず棚に置いてあるはずだ。

ぜひ、その通りにしてください