実感放送の勧め

春の高校野球の中継がテレビとラジオを占拠している。テレビはどうでも良いのだけれども、昼間NHKラジオの番組が全滅なのは少々ツライ。野球中継をつけてても良いのだけれど、ラジオの野球中継は、一体今どうなっているのか全く判らないのがツライのだ。
だいたい、今何回で、何対何で、どこが試合をしているのか、一イニング聴いていないと判らない。誰が売っていてカウントが幾つで、今何球目なのかも判らない。投げても打っても、どんな状況なのか判らない。特に最近、きちんとした描写をしてくれない事が増えているように思う。
っで、こんなところを放送関係者が見ているとは思わないのだけれど、ちょっと提案したいのは、「実感放送」を復活してはどうだろうか。1940年のベルリンオリンピックで(他の時もあったかもしれないけれど)実際の競技を生中継するのではなく、後から、まるで今やっているかのように、中継したと言うあれである。キチンと描写する余り100メートル競技が20秒以上かかったとか笑い話のように言われるけれど、だいたいそんな中継を聞きながらタイムを計る物好きも居るまい。
現在の中継でも、リプレイを見ながら中継しているときの方がよほど判りよいではないか。だいたい、そんなリアルタイムで試合を聞かなくても、五分か十分くらい遅れたからと言ってなんの問題もない。それよりも、キチンと状況描写がされて、聞いていて判る中継の方が良いんじゃないかと思うがいかがなものだろうか