ホリエモンのこと

どうやら、ニッポン放送は彼のところが筆頭株主で収まるようです。ここのところずいぶん楽しませていただきました。どうも気になるのは、ニッポン放送の社員の人たちの反応。何でも自分のホームページに、上の人がラジオを愛していない人になることは残念。みたいなことを書いている人まで居るらしい。
確かに、ホリエさんは、ラジオの世界の人ではないし、彼を見ていると会社でお金を儲けることが第一目的に見える(あくまで「見える」)のはその通りだと思う。
でも、彼がニッポン放送を買収したら、何だかニッポン放送がラジオ局ですらなくなってしまうような言い方をするのはどうなの?
例えば評判の良い八百屋さんを買収して、本を売ったり冷蔵庫を売ったりしだしたら、いったい何のために八百屋を買収したのか判らない。評判の良い八百屋を買収したら、それを「更に評判の良い八百屋」にするのが、お金を儲けるための最善の手段でしょ?彼はそれを狙っているのではないのかな?
もちろんその時には、それまでの手法を大胆に路線変更する場合もあるだろうし、それは、それまでのやり方に愛着がある人々には堪え難いものであるかもしれないけれど、古い愛着のあるやり方をそのまま抱えて先細って行くよりは、新しいやり方をして生き残っていくほうが良いのではないだろうか。

って書くとホリエモン支持と思われるかもしれないけれど、彼を支持できない最大の要因は、この会社が持っていた最大(?)の売りの筈である「評判」を落とした、ないしは落としかねない振舞いをしていること。ここまで話をこじらせて、喧嘩して(いるような印象を与えて)しまったのは、彼が「人の評判」が売り物であることを意識していなかったからじゃないかと思う。
要は、ネクタイ締めろ、敬語を使え、イチイチ喧嘩腰で話すな、年長者を立てろ。ってこと。
そんなことがけっこう大きな意味を持つ。